古来から愛されてきた稀少性の高い珊瑚の指輪の価値

珊瑚(コーラル)は七宝のひとつ。珊瑚(コーラル)、琥珀、七宝。。。まるでアニメの「犬夜叉」の登場人物のようですね。

珊瑚(コーラル)は中国から渡ってきた時代もありましたが江戸時代には日本の珊瑚(コーラル)が大流行しました。

櫛やかんざしです。「かんざし」わかりますか?綺麗に髪結いをした女性の「髪飾り」です。

時代劇で命幾ばくも無い母が娘におもむろに自分の髪飾りを抜き「これをおっかさんだと思って大切にしておくれ。。」と言って渡す赤い丸い珠が付いた細長い髪飾りです。

なんとなくお決まりのシーンですよね。今はそのような時代劇はぴんと来ないでしょうか。。。

着物には定番の珊瑚(コーラル)の帯どめやかんざし、櫛、根付などの小物は何といっても女性の御守り的存在だったのです。

おばあちゃんやお母さんから譲り受けた珊瑚(コーラル)の指輪もデザインが古いだけで実は、指輪の形をリフォームするだけでかなりモダンになるのです。

珊瑚(コーラル)のことを少しでも知って受け継がれてきた御守りを大切にしてみてはいかがでしょうか。

1.珊瑚(コーラル)の指輪の価値について

珊瑚(コーラル)の指輪といえば若い世代で、着けてる人を見ることはほとんどありません。珊瑚(コーラル)は海の中にあるというイメージです。

珊瑚(コーラル)の指輪の価値はどれ位あるのでしょうか。珊瑚(コーラル)は安価なものから高級なものまで幅広くあります。

そして、宝石として取引をされている珊瑚(コーラル)の指輪の価値は採取される場所、色やキズ、または大きさや形などの状態によっても価値も大きくことなります。

稀少性が価値が高い珊瑚(コーラル)は血の色のように鮮やかな真っ赤な色の「血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)」です。

その指輪の価値はとても高額な値段で取引されています。大きさが10mm以上の丸い球状の珊瑚は稀少価値が高くなります。

2.珊瑚(コーラル)の色の種類

珊瑚(コーラル)の色の種類はどれくらいあるのでしょうか。

珊瑚(コーラル)の色の種類は大きく分けて、血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)、紅珊瑚(レッドコーラル)、桃色珊瑚(ピンクコーラル)、白珊瑚(ホワイトコーラル、黒珊瑚(ブラックコーラル))などがあります。

2-1【血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)】

紅珊瑚(レッドコーラル)の中でも日本の高知県土佐沖で採れるの血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)は色が濃く透明感のような照りがあり「フ」と呼ばれる白い部分が特徴です。

土佐湾の水深100m~300mの海底に生息しています。採れる量が大変少なく珊瑚の中でも最高級品として珍重されて世界でも高い評価を受けています。

特に、中国や台湾では日本で採れる血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)はとても人気が高く、日本でしかとれないものなのでほぼすべてが原木輸出されています。

色の特徴は深みのある赤黒い色で艶と、極上の照りがあります。宝石のように価値の高い珊瑚なので血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)は宝石珊瑚とも呼ばれています。

2-2【紅珊瑚(レッドコーラル)】

紅珊瑚(レッドコーラル)は地中海沿岸で採取される紅珊瑚(レッドコーラル)の呼び名です。または、サルディともよばれています。

地中海のサルディニアという島で昔から紅珊瑚(レッドコーラル)が取れていたのでそのまま珊瑚の名前がつきました。

地中海産の紅珊瑚(レッドコーラル)は単一な色で色むらが少なく美しい赤色です。

しかし、日本で採れる血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)ような濃い赤色や透明感もなく稀少性はあまりありません。

その為、日本産の血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)に比べて安価で購入することができます。

2-3【桃色珊瑚(ピンクコーラル)】

桃色珊瑚(ピンクコーラル)は深海珊瑚です。色幅が広く赤に近い色から白に近いピンク色まで色の幅は広くあります。

桃色珊瑚(ピンクコーラル)の原木は宝石珊瑚の中でも最も大きいものです。桃色珊瑚(ピンクコーラル)は粘り気のある材質なので彫刻するのに適した珊瑚です。

置物やブローチ、帯留め、ペンダント、または、仏像の彫刻にも使われています。

桃色珊瑚(ピンクコーラル)の中でも均一の淡い桃色の珊瑚は、「本ボケ」とよばれるもので最近では採取することもできなくなり「幻の珊瑚」と呼ばれていて最も価値が高いとされています。

海外では「エンジェルスキン」と呼ばれているものはとても有名でとても稀少性があり価値が高くなっています。

2-4【白珊瑚(ホワイトコーラル)】

白珊瑚(ホワイトコーラル)は原木が桃色なので桃色珊瑚(ピンクコーラル)と一緒にされてしまいますが、磨くと不思議と白くなります。

白珊瑚(ホワイトコーラル)は基本的には白色ですが実際の色見は薄い桃色や少し黄色味があるアイボリー色をしたものが多いのです。

安価ですが、白珊瑚(ホワイトコーラル)のなかでも純白のきれいな白珊瑚(ホワイトコーラル)は市場に出回ることは少なく稀少価値が高く人気があり高額で取引されています。

2-5【黒珊瑚(ブラックコーラル)】

黒珊瑚(ブラックコーラル)は水のきれいな海の浅い所に群生して他の紅珊瑚(レッドコーラル)、血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)、桃色珊瑚(ピンクコーラル)、白珊瑚(ホワイトコーラル)のような宝石珊瑚とは異なり造礁珊瑚です。

もともと黒い色をしている黒珊瑚(ブラックコーラル)は以前よりワシントン条約で保護されていました。現在は輸入が禁止されており、とても価値のあるものです。

3.珊瑚(コーラル)の主な産地

珊瑚(コーラル)の主な産地は日本、地中海沿岸、アフリカ、東シナ海、台湾、ミッドウェー近海、ハワイ沖、などで採れます。

3-1【日本】

珊瑚(コーラル)は日本が主な産地であることは世界的に認められ知られています。

日本の珊瑚(コーラル)の主な産地は、高知県、和歌山県、八丈島、小笠原、長崎県、五島列島、鹿児島県、奄美、沖縄県周辺などの海域です。

特に高知県土佐で採れる血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)は世界的に稀少性が価値が高く高価で取引されています。

3-2【海外】

珊瑚(コーラル)の種類によっても異なりますが海外で宝石珊瑚が採れる海域は、イタリア、フランスやチュニジア、ギリシャなど地中海沿岸の地域、北大西洋西部です。

また、中国、台湾近海など広範囲で採取できます。ハワイ・ミッドウェー沖では黒珊瑚(ブラックコーラル)造礁珊瑚の産地です。

4.珊瑚(コーラル)についてのあれこれ

はるか昔から人々の宝飾品として愛されてきた珊瑚(コーラル)ですが、珊瑚(コーラル)は見ていても動かないので植物、のように思いますが刺胞動物と呼ばれている生き物なのです。

イソギンチャクやクラゲと同じ仲間の動物です。動物だと思うと不思議に興味がわいてきますよね。

調べてみると珊瑚(コーラル)はそれぞれ個体で一つ一つが集まって珊瑚(コーラル)の集合体を作っていて、餌は流れてくるプランクトンを食べているのです。

しかし、プランクトンだけでは生きていけません。私たち人間に例えると生きていくうえには肉や魚だけではなく野菜が必要ですよね。

なので、光合成をする植物を自分の中で育てているのです。

その植物とは「褐虫藻」です。その「褐虫藻」から栄養をもらっているのです。「褐虫藻」がいなくなったら珊瑚(コーラル)は死んでしまいます。

少し前にテレビ番組の特集で珊瑚(コーラル)がいっせいに産卵するシーンがあり衝撃的だったのを思い出します。

珊瑚(コーラル)は動物なのです。

実は、珊瑚(コーラル)は珊瑚礁と宝石珊瑚とに分かれます。

珊瑚礁を作る珊瑚(コーラル)は成長が早く太陽光のある暖かい浅海で生息しています。

また、珊瑚(コーラル)の中でも宝飾品に使われる珊瑚(コーラル)は宝石珊瑚と言われています。宝石珊瑚は成長が遅く太陽光がほぼ届かない冷たい深海に生息しています。

日本の海域の本珊瑚として鮮やかな血のような真っ赤な色をしている血赤珊瑚(レッドブラッドコーラル)はなおのこと、稀少性や価値が高い宝石珊瑚です。

5.珊瑚(コーラル)の石言葉

珊瑚(コーラル)は3月の誕生石です。

石言葉はいろいろとありますが、「出産のお守り」「子供の成長のお守り」「長寿のお守り」また、「魔よけ」「旅行などのお守り」などがあります。

古くから女性の守り石として愛用されてきました。着物の時代ではかんざしや根付紐などに珊瑚(コーラル)がつけられていました。

6.保存方法や注意点などアドバイス

珊瑚(コーラル)の保存する上での注意点は熱に弱く酸に溶けやすい特徴を持っていますので汗や化粧品などが付いたら柔らかい布でふき取るようにしてください。

使ったままでしまうと変色の原因になりますので軽く水で洗い流し布で優しくふき取ると良いでしょう。必ず水で流すようにしてお湯や洗剤は使わないで下さい。

珊瑚(コーラル)は表面が柔らかく傷がつきやすいので保存方法は他のアクセサリーの金具が当たらないようにポーチなどに入れて保管することをお勧めします。

この様に使った後はお手入れをしましょう。

全く使わない珊瑚の指輪などで既に傷がついていたり光沢がなくなってしまっていたらリフォーム(リメイク)専門店などにご相談されることをおすすめします。

磨き直しや新たに作り直すことでこれからも永く愛用できるようなります。

珊瑚は海からの美しい贈り物です。手元にある人はぜひお手入れをしながら使うことをおすすめします。


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