『貴石の王者』『太陽の宝石』と呼ばれたルビーの指輪の価値

「ルビーの指輪」というと昭和の名曲「ルビーの指環」を思い浮かべる人はどれ位いるでしょうか。

歌詞の中に「そうね誕生石ならルビーなの・・・・あれは8月眩い日のなかで。。。」とあることから「ルビーって7月の誕生石なのに何故8月?」などとその頃は話題になりました。

歌詞の解釈は色々ですよね。

そう、ルビーは7月の誕生石で有名です。

そして、ルビーは特別な赤色を持つ宝石なのです。

何故ならルビーの鉱物名は「コランダム」和名は「鋼玉」といます。

コランダムという宝石の名前を聞いたことがない人は多いのではないでしょうか。。

基本的にはコランダムは無色透明。

赤色のコランダムだけを「ルビー」と呼びます。

その他のコランダムは全て「サファイヤ」と呼ぶのです。

産地によっても色々な特徴があるルビーはコランダムの中でも特別な存在なのです。

『貴石の王者』『太陽の宝石』といわれるに相応しい宝石「ルビー」は旧聖書をはじめ様々な書物にも登場します。

遥か昔から愛されてきた情熱の「ルビーの指輪」やジュエリーは多くの人の心を魅了し続けているのです。

1.ルビーの指輪の価値について

「ルビー」は赤い色の宝石として古代から指輪などの宝飾品として着けられてきました。

神秘的で美しい赤い色の宝石は特にヨーロッパの人々に好まれ、多くの人々を虜にしてきたのです。

昔から赤い色が人間の血の色と同じ色として儀式などにも登場していました。

「ルビー」には赤の色を綺麗に発色させるために加熱処理がされていることがほとんどです。

しかし、熱処理を行う必要のない非加熱の美しい「ルビー」があります。その非加熱ルビーの指輪やジュエリーは非常に稀少性が高く高値で取引されているのです。

ルビーの指輪やジュエリーの価値にはその色や大きさが大きく影響してきます。真っ赤で上質なルビーは大変に稀少で高額です。

2.ルビーとスタールビーについて

「ルビー」とはラテン語で赤い色を意味する「ルバー」「ルベウス」が語源で、宝石の名前として使われる様になりました。

「コランダム」和名では「鋼玉」という鉱石名が与えられました。

ルビーはサファイヤと同じコランダムの鉱石に属しています。その後、英語の「ルビー」という名前に変わり「ルビーは赤いコランダム」という分類になりました。

内包物が極端に少なく透明性が高いルビーは最高級ですが時にはその内包物が良い影響を与えることがあります。

それが「スタールビー」です。

針状の内包物であるルチルシルクが内包物(インクルージョン)として存在するルビーをカボションカットにすると反射光が星状に見えるアステリズム(スター効果)が現れます。

「スタールビー」は結晶の中に内包物(インクルージョン)が光を反射して6本の光の筋をみせるのです。吸い込まれるように幻想的な宝石ですよね。

ルビーやスタールビーには非加熱や加熱処理とは違った合成のルビーやスタールビーが存在します。

大変人気があり、それを天然の「ルビー」と勘違いした人は多いのではないでしょうか。

そして「偽物」と呼ぶ人がいます。

それは天然のルビーと偽っていれば偽物ですが人工で作っているルビーやスタールビーと謳っていれば「人工のルビーやスタールビー」なわけです。

また、天然であっても人的処理がされているルビーもあります。購入する時などはしっかり確認しておきましょう。

3.ルビーの色の種類について

コランダムの鉱石の中で赤色の石だけを「ルビー」と呼びます。

赤の色によっては「ピジョンブラット」「ビーフブラッド」「チェリーピンク」などと呼ぶことがありますが全てこの3種類に分かれるわけではありません。

特に「ビーフブラッド」「チェリーピンク」という呼び名が業界で決められて色合いということではありません。

赤色はルビーの命とも言えます。わずかな色味の違いがその価値に大きな違いをもたらしてしまいます。

元素クロムを含んでいることでルビーの赤は生み出されているのですが、このクロムが多くなると赤色が一層増すのです。

また、それに加え産地によっても色味の違いに影響がでてきます。中でも「ピジョンブラッド」はルビーの色の中で最も稀少性が高く高級だとされています。

3-1【ピジョンブラッド】

ルビーの中でも最高級の色が「ピジョンブラッド」です。

その名の通り鳩の血の色をしたルビーのことです。透明感が高く濃い色の赤を指しています。

産出量が極めて少なく、ミャンマーのモゴック鉱山のものが有名です。タイ産のルビーでも稀にこの色合いが採れることがありますが、モゴック産で採取される品質こそ稀少性や価値がとても高いのです。

3-2【ビーフブラッド】

ルビーの中でも市場でよく出ている「ビーフブラッド」はその名の通り牛の血の色とよばれ透明感が少なく、やや黒みのある落ち着いた赤い色です。

3-3【チェリーピンク】

ルビーの中でもピンクに近い明るい透明感のある赤色を「チェリーピンク」と言うことがあります。

その可愛い色は若い人から人気がありますが「ピンク」と言っている時点でルビーのカテゴリとは違ってきます。

スリランカなどでピンク系の赤もルビーと呼んでいるためでしょう。ルビーとピンクサファイヤの境界線を引くのは大変難しく諸国それぞれ考え方があるようです。

しかし、ジュエリーの消費国はやはり真っ赤な赤色のコランダムだけをルビーと呼びピンク色のコランダムとは分けて考えているのです。

4.ルビーの主な産地

ルビーの主な産地は「ミャンマー」「タイ」「スリランカ」「ベトナム」「カンボジア」などです。

中でも「ビジョンブラッド」のような最高級のルビーが採取されるのはミャンマーのモゴックです。

4-1【モゴック産】

ミャンマーのモゴック産のルビーはダイヤモンドを凌ぐ程の稀少性を誇ることがあります。

大変濃いめの赤色で透明度も高いのが特徴です。更に非加熱のモゴック産ともなると更に稀少なルビーになります。

透明度は加熱したモゴック産のルビーよりも高くなり、燃えるような赤色は見る者を魅了します。

4-2【タイ産】

「ビーフブラッド」と呼ばれることがある黒みのある赤い色のルビーは「タイ産」の特徴です。また青味がかっているのも特徴です。

モゴック産のルビーがなかなか採れなくなったことで、「タイ産」のルビーは有名になりました。安価であった価格も今では何倍にもなるほどです。

赤みの幅もレッド系からオレンジ、パープル系と幅広くあります。紫がかった赤色のルビーはかなり出回っているので私たちの目によく触れています。

タイ産ルビーの指輪を購入するときには特徴である黒味が出来るだけないものにすることをおすすめします。

4-3【スリランカ産】

当然スリランカ産のルビーもありますが、大変色は薄いのが特徴です。

また、ピンク系の赤色を現地ではルビーと呼ぶこともあります。スリランカ産のルビーはあまり価値が高いとは言えないのです。

その反対に目が覚めるほどの美しいサファイヤが採れるのが特徴です。

4-4【モザンビーク産】

アフリカ「モザンビーク」はルビーの産地でモゴック産のルビーに勝るとも劣らない色合いのルビーが採れることで注目されている新しい産地です。

5.ルビーについてのあれこれ

赤い色の宝石といえば、きっと真っ先にルビーを思い浮かベる方が多いのではないでしょうか。

ルビーにとっては色はとても重要な事柄です。

赤にオレンジやパープル系の色が入っていくほど品質は下がるのですがルビーの指輪を着けて太陽の下で見ると燃えているように赤の蛍光色が感じられるとトキメキますね。

また、ルビーはダイヤモンドの次に硬い宝石です。

ルビーの古い原産地のミャンマーでは戦士たちが戦いで無敵になるようにとルビーをお守りとして持って行ったと言われています。

ルビーの赤い色は血液に似ていることから貴重に扱われていました。

西洋文化では王室や上流階級で最高に求められる宝石となり色石の中でも最高級として情熱や富や成功の象徴と理想的な宝石となりました。

6.ルビーの石言葉

古代から沢山の人々の心を引き付けてきた、7月の誕生石です。

ルビーの石言葉はルビーの燃えるような赤い色のイメージから「炎」や「血」「生命力」「抵抗力」「永遠の命」「血液の浄化」「精神面の浄化」「情熱」などがあります。「情熱」などは美しい赤い色のルビー想像できる石言葉です。

ルビーを身に着けるとパワーがついて元気になると言われています。

7.保存方法や注意点などのアドバイス

ルビーの指輪は着けられた後は手軽なクロスなど(研磨剤が入っていない)で軽く拭けば大丈夫です。

目立つ汚れがついた場合はなどには、ルビーは硬度の高い石なので中性洗剤をほんの少し溶かした水に浸して軽く汚れを落として、その後は良く水で中性洗剤を流します。

その後は柔らかい布で水気をふき取ります。着けたら拭く事こそがお手入れ方法です。

硬度の高いルビーの指輪でもお手入れした後にはジュエリーボックスにしまい時々は、指輪の爪が緩んでルビーが動いてないかなどチェックしましょう。

また、チェックしてもよく分からない場合はリフォーム(リメイク)専門店にご相談されることをお勧めします。

大切なルビーの指輪を末永く愛用しましょう。


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